「冒険にストーリーはない。冒険自体がストーリーになるのだ」。
家庭用ゲーム機でのオンラインゲームは乗り越えなければいけない数多くのハードルがあり,ファンタシースターオンラインの開発は「暴挙」であったとも云える。だが,このゲームをやるためにDC本体ごと買い込んでもまったく後悔しない。RPGとしての内容も「ウィザードリィ」「ウルティマ」をついに越えてくれたと実感している。そして,日本でこのゲームを越えるオンラインRPGはできないだろう。
私も,もう購入してから2カ月ほど経つが,相も変わらずやっているPSO。なかなか熱は冷めてくれない。そしてまた,冒険の扉を開く。これは,根本的なシステムが本当にきちんと作られている証なのだろう。ウィズやウルティマに言葉はいらないように,PSOにも言葉はいらない。RPGとはストーリーをたどる遊びなんかではなく,冒険に自らを埋めていく遊びだ。そしてPSOは,冒険の意味をよく知っている。
「冒険とは,冒険を探すことである」。「24時間,365日走り続ける蒸気機関車には,冒険という名前がついている。乗り遅れるな,乗り遅れるな」。「冒険に必要なことは3つだけだ。孤独を愛せること,仲間を愛せること,そして,冒険を与えてくれる地上のすべてを愛せること,だ」。「道の先には,冒険しかない。ただひたすら歩み続けること。死してしかばねを埋める地まで」。「冒険する者の唯一の不幸は,休息がないことだ。だが,休息にまさるものがあることを,冒険する者は知っている」。「…魂という名の劇場の,最大のクライマックスは,冒険の幕の最後にある」。「冒険とは,お宝を探しに行くことではなく,お宝がある,と,信じ続けることである」。
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